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電光らんちうキック

漫画、特撮、映画に関してぼちぼちつぶやいてます

おかえり あぶない刑事

映画『さらば あぶない刑事観てきました。
本当にすごかった。 

さらば あぶない刑事(通常版) [Blu-ray]

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 何がすごかったってあぶない刑事』以外の何者でもない映像だったのがすごかった。テレビでやってたあの雰囲気そのままの映像。2016年が舞台で2016年の風景なのに90年代のあの頃の雰囲気。港署のあるハマの空気。

 

自分は小中学生時分にリアルタイムであぶ刑事を観てた世代というか、タカとユージがかっこいい男の代名詞だったりしたので、今回の復活は正直不安でたまらなかったんですよ

妙に小奇麗な映像で今風の感動作を目指してすべったりしないだろうかとか、なんか黒のレザーっぽいコスチュームを来てクールを気取ったような中途半端な悪役が出るんじゃないかとか。

まったくもって杞憂でした。

なんでこんなに完璧にあの雰囲気が出せてるんだろうと思ったら、スタッフがほぼ当時のままなんですね。監督の村川透さんとか撮影の仙元誠三さんとか喜寿ですよ?松田優作の『蘇える金狼』とか手がけた人たちなんですよ?

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(『松田優作物語』1巻より)

そんな超がつくほどのベテランがまだまだ健在で当時と変わらぬ仕事を見せてくれるというこの嬉しさ。

 

キャストもみんな歳は重ねたものの、それは渋みが増しただけで「老いた」って感じが全く無いのもすごい。
タカ(舘ひろし)のバイクアクションも、『RUNNING SHOT』をBGMにしたユージ(柴田恭兵)の全力疾走も、港署の面々のノリも、全てがあの頃のまま。そしてレギュラーメンバーが何らかの形でほぼ全員登場してるのも嬉しい。

ちなみに個人的にすごく好きだったのが山西道広さんが演じた吉井刑事(パパさん)。退職しておでん屋さんになってるけど、『探偵物語』で松本刑事やってた頃みたいなヒゲをたくわえた好々爺になってました。良い。実に良い。

 

そして、今回の敵である南米の犯罪組織BOBのメンバーを演じた吉川晃司と夕輝壽太も実に良かった。
暴力と死が日常にある地域で生きてきた雰囲気が出ていて、自然に「こいつヤバい」と思わせる夕輝演じるディーノ・カトウの立ち居振る舞い。血の気は多いが粋がったチンピラのような小物感が無く、感情や動作の静と動がハッキリしてる獣のような男。

そのディーノを従えるのが吉川さん演じるキョウイチ・ガルシア。一見すると杖をついた物静かな紳士だがディーノを抑え込めるだけの説得力ある風格があって実に画になる。加えて、足の粉砕骨折が治ったばかりと思えないアクションは圧巻。
2人ともあぶ刑事の最後を飾るにふさわしい魅力的な敵でした。

 

特撮クラスタとしては仮面ライダースカル(吉川晃司に加えて、ユージの知り合いの元・不良グループの2人が仮面ライダーメテオ吉沢亮キカイダー(入江甚儀)なのも嬉しい。さすがにメテオやってた頃とは雰囲気違うんで「この顔、どこかで見た覚えがある……」と悶々としてましたが、パンフ読んで納得。
そう言えばパンフに、吉川さんがバイクの練習の様子をたまたま見に来た仮面ライダーのスタッフに「また仮面ライダーやることになったんだよ」って冗談言ったというエピソードがあったんですが、本当にスカルでもう一本やってほしい。それくらいにアクションもバイクスタントもかっこよかった。

 

というわけで長々と感想書きましたが、あぶ刑事好きとして満足のいく作品だったということを世に訴えたか ったのです。ちょっと気になってるって人も、あぶ刑事初めての人も是非劇場へ。